しゃもじ隊として密偵を放ち西新宿をくまなく探索した結果『西新宿にはナイスなバルはないでやんす、ダメでやんす』『んなわけあるかーぃ!やる気あんのかー!』というドタバタ劇を散々繰り返した結果ようやくたどり着いたのがこちらの『ワインノルイスケ』さん。
そもそも『るいすけ』という店が新宿にあることは当然すでにチェック済みだったわけだが、2号店として‘ワインの’という枕言葉をつけてみたわけだ。
んー…?ワインの…?ワインが…?ワインを…?何を言っているのか…ワインとるいすけ氏との関係及び経緯並びに店名にまで発展したという紆余曲折を図解や手話を織り交ぜて隔週金曜の計8回で開催してもらわなければ店に入ることもままならない。じゃ…じゃあ!オレだって『ワインノシャモジ』とか言っていいわけ??じゃあ聞くけどワインの醸造方法として一般(以下略
何故にここまで一方的に紛糾したのかはキッパリと謎だが、別に物申したいわけではなかった。強いていえば飛んでいるものに飛びついてしまう猫の本能的な何かとでも言おうか…
『るいすけ』は丸鶏を豪快に出す評判がいい店と聞いてはいたものの、どちらかといえば料理に日本酒か焼酎で…といったコンセプト。前述の因縁具合から察せられるようにワインに合わせようという趣向ではない。ということで鶏とワインが合わないわけがないじゃないマドモアゼルということで一路目指すは西新宿だ!
場所は西新宿でも青梅街道からさらに大久保方面に入っていく感じで『こんな所にあるんかいな…?』と不安に駆られたその瞬間に登場する感じ。JR新宿駅からだとかなり歩くことになるか。
かなり遅めで21時前というのに満員御礼。しかも次々に店に人が入ってくる。繁盛しとるのぅー。活気もある。ほぉぉ他の口コミにもあったように若いイケメンさんもおるのぅ。後でしゃもじ隊にスカウトしてみるか…
さて着席。店内は手前のカウンターと奥のテーブルとの構成。テーブル席エリアは駆け上がりの高床部分がありなかなか良き雰囲気。しゃもじ隊はこの立体的な構成に割と弱い。人の家にお呼ばれして中2階的な空間とかがあったら即座に『養子にして下さい!』と土下座しがちなタイプだ。
さてまずはスパークリングで乾杯だ。グラスはやや小さめだ。グイッといける。あら何だかオサレな紙オシボリが。全部色違いのオシボリでまぁカワイイ。女子目線をこういう所でコスパよく鷲掴みにしつつイケメン君がワインを注ぎながらウインクでもしようものならもはやそこいらの女子の財布からは福沢諭吉が2列横隊で一個小隊は飛び出してくること請け合いである。
さて料理だが。
かなりバーニャカウダ推しなのでもちろんオーダーしつつ、やはりイチオシのひな鳥の石釜焼きも。立派な石釜が店内に鎮座しとります。
まずは前座として炭焼きマッシュルームを。ほぉー!んー!これは良い!良いよー!来たー来たぞミニしゃもじ横四方固め(意味不明
これまたワインとバッチリな前菜。突き出しのオリーブもセンスあるぜ。
さてバーニャカウダさん登場。もちろん野菜はひとつひとつ説明してくれます。爽やかな笑顔で若干たどたどしい説明が余計に乙女心をくすぐります。バーニャカウダのソースはいわゆる白濁系。しゃもじ隊はどっちかというとオリーブオイルとアンチョビ推しのソースが好きだがこれはこれで美味い。ポリポリ。
お次は砂肝と九条ネギのアヒージョ。この組合せはテッパンな感じだったがしゃもじ女子略してしゃも女は砂肝が好きじゃない人なので若干不機嫌か。そんな斜めになったご機嫌を縦にするにはコレしかないっ!
ヒナ鶏のーいしがまやきー(ドラえもんが四次元ポケットから取り出した感じで読んでほしい
ここでまたイケメンなスタッフさんが『お切り分け致しますが…いかがでしょう?』ときたもんだ!ムハー!切り分けてくれたまえ!どんどん切り分けちゃって!アタシのハートも切り分けちゃって!そして箱に詰めてお持ち帰りしちゃって!そして家に帰ってレンジでチンしちゃって!
と興奮冷めやらぬ中分け分けしてもらいます。確かに丸ごとを骨からそいで切り分けていくのは、示現流丸鶏切り分け5段の腕前を持つしゃもじ隊ならいざ知らず、素人には骨が折れる作業だ。ちなみにどんなに大変な作業であったとしても、骨が折れることなぞ本当にあるのだろうか?と疑問に思ったことはありませんか?『この作業はあまりにも大変すぎて…痛っ!骨折した!』なんてことが果たして現実社会の中で起こり得るのか?母さん、謎は深まるばかりです。東京は恐ろしかところです。
鶏さんパクッ。うむ。いいねいいね。塩気がしっかりハッキリ。皮はパリッと。肉は程よく焼けていてしっとり。さすがひ看板メニューだ。うまい!梨の妖精風に言うところのうまいなっしなー!
ワインもよく幅広く選んでいることがわかる品揃え。ボトルもコスパよく頼みやすい。
久々に長文だ。まとめの時間だ。
このコンクリートジャングル東京におけるキングオブコンクリートジャングルである西新宿の夜にオフィスの電灯ではなく、人を引き寄せる暖かい光あり。そんな感想を抱かせる『ワインノルイスケ』。仕事に疲れたそのココロにグラスワインと釜焼き鶏と賑やかな店内が染み渡ります。よし、また明日から頑張るしかないか!そんな自分流リフレッシュ空間。あなたの帰りをイケメンが笑顔と元気良い対応でお待ちしています。
…あらいやだ、これじゃお店の宣伝じゃない!どうしましょう。しゃもじ隊まるで袖の下でももらった感じになっちゃうじゃない!ならいっそまだもらっていないのでもらいにいこうかしら…
と新手の恐喝めいたことを妄想しながらまた来たいなぁとしっかりと思わせてくれた『ワインノルイスケ』さん。しゃもじ置いていきました。
ごちそうさまでしたー