なぁあぅにぃうぉおーーーーぅ!!!!
のどやかな休日のアンニュイな朝。しゃもじ隊は驚きのあまり読んでいた新聞を真っ二つに引き裂き、飲みかけのコーヒーをマーライオンばりに噴き出して叫んだ。それはまさにオープニングの1コマ目で雄叫びで大破する亀有公園前派出所さながらであったのだが、ちょっと古すぎるかこのネタ。
何がどうしたというのは他でもない、何と都内にあのシャトーメルシャンのバルがオープンするとかしないとか。
シャトーメルシャンとしゃもじ隊の縁は深い。なんせ収穫祭のためにワザワザ山梨まで駆けつけ、有名な巨大桶に入ったブドウ踏み踏みのイベントに子供をしゃもじで押しのけて最前列で楽しもうとする大人げのなさを発揮している我々である。もちろん収穫祭なのでメルシャンの逸品ワインを格安で堪能できる遠出する価値アリのお祭りなのです。
とここまで書いてみたものの、しゃもじ隊と同年代もしくはバブルっ子な世代にとっては『メルシャン』といえばなんとなく安い大衆のワインなんじゃ…?的なイメージを持つ人もいよう。かくいうしゃもじ隊も実は最近までそう思っていた人間というかペンギンなのであったが、ところがどっこい。
メルシャンはそんなブランドイメージを払拭すべく実に素晴らしい国産ワインを世に出しているのです。だーかーらー
しゃもじ隊としてはこの東京進出。実に嬉しい!感動した!山梨まで行かなくても色んなワインが飲める(ここが本心
ということでオープンしたという六本木はアークヒルズへいざレッツしゃもじ!
もちろん日曜のオープン11時とほぼ同時にジャンピングコークスクリューしゃもじでドアをこじ開けて大きな声でコンニチワ!!
…まだ誰も客は居ないな。少々焦りすぎたか…
まぁその意気やよし。日曜はどうやらランチコースはやっていないらしい。ならばアラカルトと参りましょう。店内同様、目新しいメニューがナイス。小冊子のようになっていてオサレな感じ。
さらにメニューには料理に合うワインが併記されているというこのマリアージュサービス。こういうサービスはハッキリ言って大好きだ!じゃあその通りに頼むかというとそうでもないのだが、料理と併記されていると名前だけではワインの方向性がよくわからない時には想像するヒントにもなる。そりゃしゃもじ隊だって名前だけで『ほぅ…今日は右岸か…』とか言ってみたいものだが、せいぜい出来てお彼岸くらいなのでハンカチを噛みしめるしかないのだ。
ということで週末に昼からワインをかっ食らう免罪符をシャトーメルシャンという店名に見出した我々は堂々とやらかしてしまうのであったが、まずは白から行こうか。新鶴のあわというスパークリングと、赤に近いニュアンスが素敵な甲州のグリ•ド•グリを。
しゃもじ隊は言うまでもなく、週末+昼+ワイン=しゃもじ×ペンギンというアインシュタインも顔負けの定理を己のモノした物理学者なのであり福山雅治にしゃもじ対決をいつでも挑む覚悟なのだが恐れをなしてかいつまで経っても挑戦状は届かないのであった。
とかふざけているうちにあれよあれよと料理が運ばれてきます。まずはサーモンとアボガドのサラダ。バルサミコが別添えになっているのがナイスプレイ!ミニトングが付いてくるのもいい。これがミニしゃもじならば…いや…言うまい…
うむ。なかなかに美味しい。オニオンチップをまぶしてみたり細部もしっかりで好感です。焼き鳥もこのシャトーメルシャンにかかってはPICK-FOODというなんとも湾岸シティーボーイ的なネーミングに早変わり。ワインメーカーの料理とあなどることなかれ。どれもしっかりと考え丹精込めているのが感じられて良い気分。そこいらの普通のバルなんか比較になりません。
ということでもう一杯〜と思いつつ、かといって普通にグラスを頼むのも多いかなぁ…とアンニュイになったそこのアナタ!!そう、そんな貴方に朗報です。
ここシャトーメルシャンにはテイスティンググラスでの提供もあるのですよ。それだと通常のグラスの半分、お値段も半分。色々飲みたい時にも最適。
さてまとめると。
かなり入れ込んでいるのでメルシャンを応援したいしゃもじ隊ではあるものの、我々のしゃもじが黒いうちは適当な口コミも書けまい。店に行ってみてしゃもじに赤い炎が灯ったらその時はもはや別れの刻。遠くで汽笛が鳴り響くハメになるかもなと覚悟をしながらトライしたわけだが、結果は絶賛のしゃもじエクストラゴールド。
まだ試行錯誤はしていくのかもしれないが、昨今のジャパニーズワイナリーブームを追い風にメルシャンブランドをアピールしていくのに充分なプレゼンス(意味もなくカタカナ多用
ここまで書いたのだ。来週にはメルシャンからワインの詰合せ1年分が送られてくることは冷静沈着な小錦ばりに動かぬ事実確定。
ごちそうさまでしたー