OSTERIA BAR Via PokaPoka

活動報告恵比寿エリア

しゃもじ隊には人知れぬ苦労があったりする。Google先生で『しゃもじ隊』でググったら我らがしゃもじ隊は果たしてどこに現れるのか…意外と全国各地の主婦によるおしゃもじ隊とやらがライバルになることも多く、検索結果を見て砂を噛む想いをしたこと数知れず…そして最上位に入った時にはしゃもじをかき鳴らしてパーティナイツ!というこの一喜一憂ぶりはもはや為す術もないのだが、しゃもじを背負うってのはぁさ。そういうことだぁね…と意味もなく渋めに決めてみるのだった。

 

冒頭からなんの戯言かといえば、ここ恵比寿において特に美味しいお店激戦区と言われるのは間違いなく恵比寿駅東口のみずほ銀行脇から入った細い道なのであり、新旧織り交ぜたお店が次々に現れる目移りしまくりな通りなのだ。そこに店を構えたこちらの『osteria bar via pokapoka』さんの苦悩を思うとしゃもじ隊の苦悩を書かずにはおれなかったという次第だ。つまりは同志ということだスパシーボ。

 

場所的には駅からかなり離れたこの場所。だからこそなんだか隠れ家的で落ち着きもあるというものです。

 

かなり前からチェックしていたものの訪問が遅れ反省することしきり。昔勤務していた会社の社長に『遅いことはサルでもするでぇ〜お前〜』と詰められていた情景を思い出します。

 

それはまぁいいとして入店!

 

店内はオレンジっぽい壁に縦長の空間。席数は18席ほどでこじんまりしています。席に座るとテーブルにはお店がこだわっているというフリウリヴェネチア州の地図と名産が書かれたペーパークロスが。もう一つはエミリアロマーニャ州のもの。シャレオツです。

 

まずはスパークリングで乾杯。何に乾杯か?もちろんキミのしゃもじにさ。意味が不明だが気にしない。

 

前菜はやはり狙いを定めていた生ハム盛合せだわ。後はオススメのサラダとピクルス。それからトーチンブライトを!トーチンブライトとはポレンタにチーズがかかったオツマミ的な一皿。以前南仏にてポレンタの魔法にかかってしまいまだ夢から覚めないしゃもじ隊ご一行はポレンタがあると無条件降伏してしまうのだ。

 

ピクルスは真っ赤な野菜達で食べてみると酸味が強くてまろやかな感じ。これは好みだわ。

 

生ハム盛合せ登場。生ハムほど盛合せが似合う食材もそうはないと常々思っているしゃもじ隊であり、しゃもじ隊にしゃもじが似合うのと果たしてどちらが勝るのか予断を許さないまま一夜明けてしまう勢いなのだが、この盛合せは見た目良し盛り具合良しでなかなかに強敵。白い生ハムはラルドという背脂の生ハムだとのこと。

 

あぁ…生ハムは本当に美味しいなぁ…生ハムとワインがあれば幸せ無限ループなハムスター回し車ひた走り状態だなぁ…

 

むむっ!!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

 

この背脂の生ハム!ウマ。生ハムは豚だがウマ!そのままだと脂でしつこいのだが、かなり強めの塩加減で塩辛さと上手にマッチ。これはなかなかツマミとして優秀。強めの赤ワインで合わせたい感じ。

 

お次はトーチンブライトさん。ポレンタにチーズかけちゃったら、それはステーキにフォアグラ乗せちゃうみたいな鉄板コンビネーション。

 

これがかなりツボ中のツボ。なんせワインに合うことと言ったらもう。マリアージュとかそういう風ではなくて、馴染みの割烹屋さんの常連のオヤジが、店を切り盛りしてる若くして旦那と死に別れた口の悪いおかみさんに『アンタが死ぬ時はその悪態を横で聞いててやるよ』と顔を赤らめて告白しちゃって店内はお客さん総出でヒューヒュー!みたいな?

まずい…全く伝わる気がしない…

 

とにかくワインが進むものばかり頬張りつつ最早しゃもじ隊前進あるのみ!戦車さながら後進はできないぜ!

 

さてパスタは!黒キャベツとボロネーゼのタリアテッレ。ボロネーゼとタリアテッレという我々が愛してやまないコンテンツを織り交ぜたパスタ。

 

く…黒キャベツ…とは…。まさかのダークサイドで脈々と受け継がれるという魔術的な技法をふんだんに使ったちちんぷいぷいドカーン!なシロモノとウワサされるアレのことなのか…

 

『北イタリアでは郷土の食材ですよ』と軽やかに解説。あらそうなのね。

 

うむ。確かに黒キャベツ。美味い。黒くはないでやんす。タリアテッレもボロネーゼも軽やかでまとまりのある味わい。もうじき春だなぁ的な。

 

さらにさらに今日は珍しくセコンドピアットまで行きます。子豚のロース肉のグリルでございます。こちらも野を存分に走り回って走りすぎてブヒー!となった締まりの良い子豚さんで美味い。ギュッとしてます。

 

さあそろそろまとめへ。

 

いやぁーなんというかもっと色々頼んでみたかった。ソーセージもトリッパもイイダコのオルツォも食べてみたい!期待に違わぬ美味しさはもちろん、いかんせん北イタリアに特化した趣向がたまに食べたくなる感を醸成させてくれる。後はヴェネチアが水没しないように家屋の土台にしゃもじを挟んで歩くだけだ。

 

サービスもフロアはバリスタとして有名な若生氏が1人で切り盛りしますが、和やかな雰囲気を醸しつつ細長い店内をキビキビと動かれていて目配りと対応がステキです。擬音でいうとホワーン→ササッって感じ。本当はその腕前をカプチーノで拝見したいところだったが満足しすぎて頼むの忘れるうっかり八兵衛。また次回は必ず…

 

なんというか店名が何故ポカポカなのか。てっきりアタマをポカポカされるのかと思いヘルメットをかぶってジャンケンポンの準備をしていくべきか悩んだのは間違いで、このお店の雰囲気、美味しさ、サービスがまさにポカポカなのであり店を出て行く時には岩盤浴を3時間ほど味わったポカポカ具合になっていること請け合いだ。

 

行きつけになったら何か色んな料理やサービスをしてくれそうなそんな気にさせてくれるフトコロの深さを感じさせてくれる。再訪間違いなし。というかこの後再訪することがほぼ内定なのはナイショだ。

 

ごちそうさまでしたー

 

 

 

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集