トラットリア•築地パラディーゾ

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しゃもじ隊は元々イタリアンが大好きだ。ということはイタリアも大好きだ。しゃもじを片手に長靴半島を北から南へ駆け抜けたことだってある。もちろん観光なんてお構いナシだ。そんな我々が最も愛してやまないのはリストランテではなくトラットリアであり、庶民派だけどウマーな料理達でありそれこそがイタリア長介なのであった。

 

という諸事情を踏まえつつ、そんなしゃもじ隊が行きたいけど行けていないイタリアンランキング第1位に君臨するのがこちらのパラディーゾ@築地なのであった。今回はしゃもじ隊と愉快な仲間達の計4名で殴り込みだい!

 

さぁ今日はやったるで!プロゴルファー的に言うならば『ワイは猿や!プロゴルファー猿や!』と言った意気込みで鼻息をブヒブヒ言わせながらお店の前にトウチャク。週末の築地市場外はかなりなゴーストタウンっぷりだが、そんなことは気にもならない。長年イタリアンを嗅ぎまくってきたしゃもじ隊の豚っ鼻が言っておる。この店はヤバイぞと!ブヒブヒ

 

さてお席に。席は手前と奥とに分かれていて、今回は奥の空間の一番端っこの席に通して頂きました。落ち着きます。壁がスカイブルーのこの感じが何だかシチリアでフラッと入った街の人達に愛されているトラットリアを彷彿とさせてくれ、もはやここは長靴半島のスネ辺りかと妄想できてしまう内装。がしかしシチリア未訪問ですが何か。待ってろよシチリア。ソレントに帰れと言われても帰らないぞ。

 

店で待合せのため軽くビールとスパークリングとカプレーゼをツマミで待つことに。すかさず店員さんが『今日はエビが新鮮過ぎてヤバイですぜダンナ』と耳打ちしてくるではないか。ムフフ…まぁ落ち着くんだ、主役がまだ来てないからな。

 

ほどなく全員集合!さぁ行くぞ!

 

もちろんのことながら常に入念な予習を怠らないしゃもじ隊なので、メニューはほぼ頭に入っておるのであり、上から順番に空で言えるレベルなのであり、その太刀筋には一片の曇りもないのであった。がしかし。その飛び入りのビチビチな海老さんは頂くわ!

 

そしてこちらのパラディーゾさんで注文において最も難易度が高いと思われるのは、前菜盛合せとシーフードマリネ盛合せとフリット盛合せという怒涛の盛合せ3連峰をいかにしてクリアするかだ。もはや言うまでもなくしゃもじ隊といえば盛合せ、盛合せといえばしゃもじ隊、下から読んでも山本山状態である。がしかしこちらの戦力4名では、この黒い三連星によるジェットストリームアタックから逃れることは坊やだからでなくとも困難を極める(ガンダムは絶対ズゴック派

 

そんな中でたどり着いた境地は、前菜盛合せを小さめサイズにして残り2つの盛合せも頼んじゃうという『誰か1人を選ぶなんてできない!作戦』またの名を『一生懸命にやればそれでいいから順番なんてつけないで!皆が心の第一位なの!というゆとり時代の間違った運動会作戦』あれ?何か違うな…

 

まずは特選エビのサラダ。ルッコラとブラッディーオレンジとのこのハーモニー。エビうまっ。この真っ赤なオレンジとルッコラの野性味ある苦味がお見事。

 

そしてシーフード。お皿にてんこ盛りです。これはまた多種多様な貝とイカとで築地のダイバーシティやでぇ〜!な一皿。レモンをぎゅぅーと絞ってむしゃぶりつきます。ムハー美味い!新鮮。コレよコレ。

 

さらに前菜盛合せ。ゼッポリーニ爺さんがいます。好物です。こちらも当然こんもりしていており、『前菜盛合せ』に何かと噛みつく癖があるしゃもじ隊なのだが、もはや噛みつく部位無しのお手上げ状態。

 

トドメのフリット盛合せ。コレよコレ。これに白ワインをクイッとやったりした日にゃあ…

(@ ̄ρ ̄@)

 

はい。ここまででかなりの満足感&満腹感。にも関わらず前菜の域を脱していない我々であった。まさかこれがウワサの前菜ラビリンス!

 

とはいえパスタを食べねばなるまい。もちろん看板メニューの貝類とチェリートマトのリングイネと、あとなんだっけ忘れたけどパスタ2皿を。

 

前者はつまりペスカトーレ。到着したその皿はまたもや魚介のバリヤーに囲まれたパスタが見えませんが状態。

 

むふぅ!この魚介のスープが絡みついたリングイネは伝説の人魚が奏でるハープの琴線か!ギュッと凝縮したスープとパスタの歯ごたえの正面突破。あまりの王道な味はさながら中央分離帯の真ん中を時速230kmで駆け抜けるフェラーリではなくフィアット。壊れるってば。

 

しかし美味い。塩加減もそうだがとにかくストレートで強い。味の輪郭がクッキリしているのだ。これこそが技能。プロのなせるワザなのだ。とか何とか言いながらワインが進む進む。ススム君です。

 

締めはサプライズのつもりでバースデープレートをば。主役にはケーキの帽子が用意されとります。

 

サービスはとにかく店員さんが最高。料理を美味しく食べるためのスパイス効きすぎ。しかもちゃんと料理にもワインにも精通。楽しませようという気持ちがちゃんと伝わるホスピタリティ。サービスは形ではないのだ。オニーサンのイタリア地図のエプロンのポッケに入らない位のミニしゃもじを。ワインは特にリストにないものをテーブルに持ってきてくれて説明してくれます。もちろんどれもコスパ抜群。

 

さぁまとめだ。

 

とにかく美味しいイタリアンとワインをガッツリ食べてしゃべって幸せになるというこのシンプルな方程式をアインシュタインが解いたのさというハイレベルさで結実させたこの体験。もはや我々はこの店に足を踏み入れた瞬間に秘孔を突かれていたのだ(なんのだ…

 

ウワサの中身に偽りなし。しゃもじ隊がハマる要素を全て備えたこのパラディーゾマジックにひたすら酔いしれた一夜だった。ニンマリして千鳥足のペンギンが4匹築地を後にするそんな夜。

 

ごちそうさまでしたー

 

 

 

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集